先日「介護離職防止対策アドバイザー」資格取得のための1日講座を受講しました。
社員が経験するであろう介護に向けて、会社が取る支援体制、周知徹底方法、声掛けのポイント、保険の仕組み等の基礎知識が良く分かります。
これ、人事系の方、組織の管理職の方には超おススメ。
介護に漠然とした不安をかかえる方にもおススメです。
介護支援者側にも人生があり、介護にどう関わるかはキャリアを考える上でも重要な要素。
良く考えれば、子どもを4人育てる確率と、介護が4回よぎる確率を比較すると、恐らく後者が高く、状況も複雑。
多くの人が経験することなのだから、介護の話って共有されるべきじゃない?と常々思っています。
ものすごい分量の知識を1日に詰め込まれていることと、具体的な体験や事例を元に猛スピードで話される講師の和氣さんの勢いに圧倒されますが(笑)、多くの人に受講していただきたいなと思います。
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私は脳腫瘍を患った夫を20年近く支援し、夫が旅立つまでは在宅介護もし、看取りました。
父と祖母の介護支援経験も多少はあり、キャリアコンサルタントの資格もありますが(汗)、支援の司令塔として実際に関わるのは想像以上に知識不足でした。
介護は誰にでもすぐに出来るようになるほど甘くない。
障害者手帳の申請、会社との面談、雇用保険、介護保険、医療保険、各種年金手続き等良く分からない仕組みに直面。
資料はあるけれど、日本語のくせに意味不明。
病院通いやリハビリ、私の仕事とのスケジュール調整、服薬管理等。
関わる人もケアマネさん、ヘルパーさん、訪問看護師さん、訪問リハさん、訪問医の先生、福祉用具さん、等々。
「これは介護保険ではなく医療保険」ってどういうこと??
などなど。書ききれないことが降りかかってきました。
ある意味、子育てより複雑で深い。
幸い、夫の場合は少しずつ状態が悪化していたので、私にも心構えの猶予がありました。
子育てもほぼ終わり、私の仕事もフル在宅のフリーランス(逆に代わりはいない)。
会社員時代と子育てで培ったプロジェクトマネジメントスキルもフルに発揮。
手続き先がすべて自転車圏内で、体力があるからこなせたけれど。
これが普通の会社員で、初めて降ってわいた介護だったら。
会社に支援体制がなかったら。
組織や上司が介護への理解がない人だったら。
介護休暇・休業で自力で乗り越えるのは相当大変だよなー、と思いました。
そんな時に知ったこの講座。
介護を経験をした上で受講すると、改めて社内に「介護離職防止アドバイザー」がいることの重要性を感じます。
私は、子育てでも介護でも仕事は手放しませんでした。
大変なことはありましたが、仕事を諦めず続けてきて良かったと思うのです。
そして、介護に後悔はなく、多くの人生の学びがあった貴重な経験として残りました。
介護する側にも人生がある。
自分が安定していて、初めてちゃんと介護ができる。
私以外の人でも良いことは、やらない。
夫を支えながら自分に言い聞かせていたのと同じことを講座で言われ、あ、あれで良かったのだ、と思えました。
育児と同じ位、介護についても企業内での支援体制が増えますように。
高次脳機能障害や介護、看取りの話、どこかで話させてもらえるところないかなー。
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